梅雨から夏は、一年の中でダニの活動が最も活発になる時期です。ダニが最も増える夏のダニ対策はとても大切です。
ダニは、気温がおよそ25度、湿度がおよそ60%を超えると活発に活動します。特に梅雨の時期は、繁殖が活発になり、夏にかけて数が増えていきます。比較的暖かく多湿な環境を好むため、一年の中でも特に夏は、ダニの数が多くなりやすい季節です。
ダニの成長は人に比べとても早く、条件がいいと3〜4週間ほどで卵から成ダニになります。成ダニとなったダニのメスは、一生涯でおよそ100個もの卵を産むといわれています。梅雨時から夏の時節は、ダニの繁殖が活発になる時節です。そのため夏は特にダニ対策を頻回に行いたい時期なのです。
ダニ対策とは、生きているダニを死滅させること、ダニの数を減らすことはもちろん、 ダニの糞(ふん)や死骸などの小さなホコリも減らすこと、そしてそれらとの接触を避けることの意味も含みます。住まいの中で取り組める主なダニ対策として、掃除機を用いた吸引や洗濯による除去が知られています。また洗濯乾燥機や布団乾燥機などを用いて高温に加熱することで、布団などに潜むダニの多くを死滅させることができます。
洗濯はダニの糞(ふん)や死骸を含むホコリの多くを洗い流すことができます。家庭用の洗濯機で洗うことが難しい大型の寝具は、コインランドリーで洗うことができ、洗濯によるダニ対策の効果が得られます*。 洗濯後には乾燥機で加熱し乾燥させることで、布団内部に潜むダニの多くを死滅させることができます*。また洗濯を行わず乾燥機を用いて加熱処理することでも、同様にダニを死滅させる効果があります*。
ダニは高温に弱い生き物です。55℃以上の温度で60分以上、60℃以上の温度で30分以上加熱すると、ダニを死滅させることができます。そして更に高温で加熱することができれば、より短時間で死滅させることも可能です。コインランドリーの乾燥機では、タンブラー内の温度がダニの死滅に必要なほどの高温状態で加熱できる*ため、布団の内部に潜むダニへも死滅効果が期待できます。ただし、布団内部の温度が、ダニ死滅に至るほどの高温に上昇するためには、ある程度の加熱時間が必要です。それは布団の状態(湿っている、乾燥している)や種類(中綿の材質)によっても異なるため、十分な時間をかけて、加熱処理することが大切です。
*:布団の種類や状態、洗濯や乾燥機の処理条件により効果は変わることがあります。また寝具の種類の中には、洗濯が行えないもの、タンブラーでの乾燥が行えないものもあります。実施に際しては、寝具に付属のタグに記載された表示をご確認ください。
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