ダニ対策というと、掃除やインテリアの工夫、家電製品を用いた対策など、いくつもの手段や方法が知られています。しかし対策の対象が「ダニ」あるいは「ダニのフンや死骸」と異なる場合、対応する方法や期待する効果も異なってきます。
「ダニ対策」をという言葉が、住まいの中の話題で用いられる場合、いくつかの意味を持って使われています。ダニを減らす、死滅させるなど、生き物としてのダニを対象にした対策や方法について「ダニ対策」といわれることがあります。またダニのフンや死骸といった小さなホコリを対象にした対策や方法についても「ダニ対策」といわれることがあります。
ダニのフンや死骸が寝具や布製のインテリア用品に溜まってくると、人の動作によってそれらが空気中に舞い上がることがあります。この場合、生活の場の空気が一時的にダニのフンや死骸を含んだ状態となり、そこに住まう人がそれらに曝されることになります。そのために、空気の浄化やマスクの着用などが行われることがありますが、このような対応も「ダニ対策」といわれることもあります。
住まいの中のダニ対策を効果的に行う上で、対策の対象が「ダニ」であるのか、あるいは「フンや死骸」なのか、さらには「その両方」なのか、ということを明らかにすることは、とても大切です。なぜなら、ダニ対策の対象が「生き物としてのダニ」なのか、あるいは「ダニのフンや死骸などのホコリ」であるのか、によって取り組む手段(方法)が変わり、期待される効果も変わることがあるからです。
生き物のダニを対象としたダニ対策とは、ダニを除去する、死滅させる、増やさない(または増えにくくする)、寄せ付けないようにする、捕獲する、などがあります。これらはいずれも生き物としてのダニへの対策です。
ダニのフンや死骸を対象としたダニ対策とは、主にそれら(ダニのフンや死骸)を除去することです。またそれらが空気中に舞い上がらないようにする、舞い上がったものを除去することなども、フンや死骸の対策として取り組まれます。最近、ダニのフンや死骸のタンパク質を変性させる効果を謳った製品も散見されますが、これもフンや死骸などホコリの対策といえるかもしれません。
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