春から夏に向かい気温・湿度が上昇してくると、ダニの活動が活発になっていきます。そんな春に知っておきたいダニ対策とは?
日本の多くの住まいでは、ダニが見つかります。室内で見つかるダニの中でも大半を占めるのがチリダニ。 このチリダニは、人に対して刺す、吸血する、寄生するということはありません。しかしこのダニの糞(ふん)や死骸がアレルギーの原因となり、 気管支喘息やアレルギー性鼻炎など、アレルギー症状の発症や増悪に関わることが知られています。
チリダニは、人の皮屑(フケや垢)などを餌に繁殖していきます。とても小さな生き物で、肉眼ではその姿を見つけることは困難です。 しかし住まいの中でも、滞在時間の長い部屋にある人が接触する機会の多いインテリア用品は、ダニの餌となるホコリが多く、 そこからは比較的容易にダニを見つけることができます。特に寝具は、1日の大半を過ごす場所であり、ダニの温床になることが知られています。
春になり暖かくなると、ダニの活動は活発になっていきます。一般的には、梅雨を迎える頃から夏にかけて、繁殖が活発になりはじめます。そのため、ダニが活発に活動を始める梅雨を迎える前の春の季節に、ダニ対策を行うことが大切です。ダニ対策は、寝具などのダニが増えやすい場所を対象として、掃除機がけや丸洗いなどの方法で、ダニやその糞(ふん)、死骸を減らす管理を行いましょう。
冬用の掛け布団や毛布などの寝具は、暖かくなると使用しなくなり、春から秋頃までの間、押入れなどに収納されます。この収納される寝具類にダニが付いていると、押入れに保管された夏の間に、その布団の中でダニが増えることがあります。
寝具は押入れに収納する前に、ダニの糞(ふん)や死骸の除去、そして生きているダニを駆除しましょう。洗濯をすることは、ダニの糞や死骸など、アレルギーの原因となるホコリを減らすことに役立ちます。また乾燥機は、ダニが死ぬほどの高温で、布団を加熱することができます。コインランドリーでは、寝具類を処理することが可能な大型の乾燥機もあります、洗濯と乾燥を併用することで、より高い効果が期待できるでしょう*。寝具類に掃除機をかけることも、ダニや糞や死骸を減らすことに効果的な方法です。 掃除機がけを行う際には、収納前に繰り返し行うことが大切です。
*:丸洗いや乾燥が行えない寝具があります。製品に付いたタグ等で、洗濯や乾燥の条件を確認してください。
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