住まいとダニ

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住まいとダニ

私たちが住まう多くの住居からは、ダニという大変小さな生き物が見つかります。このダニとはどのようなものなのでしょうか。そしてなぜダニに気をつけたいのかをお話ししていきます。

住まいに潜むダニ

日本の家屋の多くでは、ダニという小さな生き物が見つかります。このダニとはとても小さな生き物で、肉眼ではその姿を見つけることは困難です。しかし住まいのホコリを集めてホコリの中を調べると、10種類前後(時にはそれ以上)のダニが見つかることがあります。その中でも人に害を及ぼす可能性があるダニの種類は、極わずかにすぎません。

ダニによる害

ダニによる被害は、刺咬、吸血、寄生、アレルギーなど様々です。皮膚が痒い、何かに刺された?などの症状があると、ダニの仕業?アレルギー?と思われることもあるかもしれません。しかし、それらの原因はダニやアレルギーとは限らず、また、ダニとは関係ないと思われる場合でも、ダニが関係しているということもあります。何か症状や被害があるときには、医療機関や保健所などを訪ね、専門家に相談することが大切です。

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アレルギーの原因となるダニ

ダニアレルギーの原因となる主なダニは、チリダニ科のヒョウヒダニ属のヤケヒョウヒダニとコナヒョウヒダニです。このダニは、家の中から見つかるダニのおよそ7~9割を占めています。チリダニは人を刺すことはありません。しかしこのダニのフンや死骸を吸い込むことで、気管支喘息やアレルギー性鼻炎などのアレルギーの症状が起こる人がいます。また皮膚炎の悪化に関係するという考えも報告されています。お好み焼き粉などのミックス粉を開封後に常温で保管した場合、チリダニ(コナヒョウヒダニ)が袋の中に侵入して、粉をエサに増殖することがあります。ミックス粉の中では、ダニが増殖すると共に、ダニのフンや死骸が増えていきます。そのことに気づかず、ダニが含まれた粉で調理したものを食すことで、アナフィラキシーなどの重篤な状態になるケースが近年報告されています。

チリダニとは

本文:チリダニの体長は、成虫で約0.3~0.4mmと小さく、乳白色をした身体は肉眼でなかなか見ることは出来ません。このチリダニは比較的暖かく湿度が保たれた環境(温度25~35℃、湿度60~80%)で活発に活動し、主に人の皮屑(フケ、垢)などの有機物を餌に繁殖します。チリダニの増殖速度はとても早く、梅雨時を想定した温度と湿度環境でダニ増殖の観察実験をしたところ、6週間後には20匹が平均3110匹と、およそ150倍にも増えました。

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ダニはどこにいる?

ダニは皮屑(フケ、垢)などの餌が豊富でホコリが溜まりやすいふとん、毛布、ベッドマットレスなどの寝具、布製ソファー、座布団、クッション、ヌイグルミ、ラグなどの敷物といったインテリア用品など、人が生活する環境の様々なところからみつかります。

梅雨ごろから夏に増えるダニ。しかし秋冬も注意を!

ダニは温度と湿度が上昇する梅雨時期から夏に活動が活発になり、繁殖して増えていきます。そして気温と湿度が低下する秋から冬にかけ多くは死滅して、その数は減る傾向にあります。しかし最近の住宅は気密性能や断熱性能が高く、暖房で一年中ダニの好む温度が保たれ、且つ加湿器や開放型燃焼器具を使用した場合には、室内の湿度がダニの活動に適した状態に保たれる場合もあり、一年を通してダニにとって住み心地のよい環境になっていることがあります。 また、冬場にダニ数が減少しても、抗原(アレルギーの原因となるもの=アレルゲン)となるダニのフンや死骸はそのまま残ります。これらはホコリとして空気中を浮遊することがあるものです。冬は窓を開けて行われる換気の回数が減りやすい時節、ということを合わせて考えると、冬はダニが増えにくいから、といって安心できません。

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